レポート 台湾のVR/AR業界団体TAVARとのパートナーシップ締結
BBAは去る6月8日、台湾のVR/AR産業を推進する業界団体である社團法人台灣虛擬及擴增實境產業協會(略称:TAVAR、Chairman:Adam Tsuei)とパートナーシップを締結、台北市内コワーキングスペースDigi Spaceにてその調印式を執り行いました。
BBAは、エンターテインメントへの活用だけでなく、AI、IoTと連動した産業用途への活用が期待されるVR/ARの可能性に着目し、昨年度にはVR/ARのビジネス活用をテーマとしたカンファレンス「OMC2018」を開催しました。今回のTAVARとのパートナーシップによって、VR/ARのハードウェアで先行する台湾企業と、ソフトウェアやプラットフォームを持つ日本企業との連携機会を提供し、技術融合が促進されることで、創出される最新技術が幅広い産業用途で連携、活用されることを期待します。
・TAVAR 理事長 Cori Shieh 氏
これから日台XR(VR/AR/MRの総称)産業の交流や合作の架け橋になると思います。IDC最新報告では2018年アジア地域のARVR市場規模は111億ドルと予想されていて、消費市場の成長とともに商業市場の応用も拡大しています。VRはロケーションベースだけでなく、例えば、トレーニングや医療などVR専門のテーマも開発しています。XRテクノロジー時代に入り、台湾の多くのハードウェア、コンテンツ、サービス開発者はXR産業に投資してきました。その多くの企業がグローバル企業と協力しています。今回のパートナーシップにより、日台現地のXR産業人材の架け橋になり、市場開発に協力できるようになると思います。事業協力を通じて台湾メーカーとグローバル企業との関係が強くなると思います。このパートナーシップから日台XR産業の合作が始まり、日台協力の成功を期待します。
・BBA 理事 藤田 稔 氏
AI、IoTなど新たな技術が連携し、様々な産業・社会において効率化や新たな価値を生み出すテクノロジーチェーンが作られようとしています。そしてVR/ARがもたらす新たな体験は人間の行動変容を促し、 医療、製造、建築などの分野ですでに現実世界に大きな変革をもたらし始めています。(株)リンクトブレインではゲーム開発で蓄積した3Dのノウハウをもとに VRコンテンツを開発しています。さまざま産業から引き合いをいただき VR/ARの広がりと今後の発展性を実感しているところです。それらは5G通信やさらなるデバイス、ソフトウェアの進化により解決し、活用されるフィールドを広げてゆくと思います。 台湾にはすぐれたハードウェアと若いエンジニアがいます。 日本のゲームやその他の産業で培われたプラットフォームやコンテンツを融合させ、日台で力を合わせることですぐれたVR/ARを世界に向けて発信できると思います。今日はその第一歩として、記念すべき日となるでしょう。
またこのパートナーシップ締結に先立ち、台北で開催された国際IT展示会COMPUTEX 2018併設のスタートアップエリアInnoVEXの「XR EXPRESS TW」パビリオンにて、BBAイノベーション部会 清水部会長が登壇。
「5GがもたらすエンタープライズXR ~産業・地方創世・行動変容~」をテーマに日本のXR産業のビジョンをプレゼンしました。
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