開催レポート

【開催報告レポート】第3回AI分科会

第3回AI分科会 開催レポート

【開催概要】 2025年11月19日(水)に「第3回AI分科会~入札で優位に立つためのAI活用~」を開催。 10月1日に正会員向けにリリースした 「ODS-AI」ツールを実際に操作しながら、実践的な活用方法を紹介する体験型の特別な分科会となった。

【議題】
・開催挨拶/開催趣旨
分科会内容:「ODS-AI」の仕様方法説明
・質疑応答
・おわりに:今後の展開について

【登壇者】
座 長:村井 宗明氏(東武トップツアーズ株式会社 CDO)
事務局:ODS事務局

【参加者】
ODS正会員11社13名(※新規入会検討企業2社を含む)


ODS事務局長 召田雄三挨拶:
AIの実践的スキルの習得を目指す ~激動の時代に求められるAIツールとは~


今回のセミナーは、正会員の皆さま、ODSへのご入会にご興味のある企業さま限定で開催する特別な機会です。
入札競争や政策動向への対応力や企業の競争力は、新政権が掲げる行政産業のデジタル化加速の政策などの今後を左右する重要な要素となっており、そのような背景から、今回は「入札で優位に立つためのAI活用」と題して、正会員の皆さま、ODSへのご入会にご興味のある企業さまに実践的な活用方法をご紹介するために体験型のセミナーを開催することとなりました。
「ODS-AIツール」は、「政策キーワード分析」「提案書自動生成」「予算データ予測」 など、実際の業務に直結する機能を無償でお使いいただけるツールです当ウェビナーが、皆さまのビジネスや政策対応にAIを活用していく大きな1歩となることを願っております。」


座長:村井 宗明氏(東武トップツアーズ株式会社 CDO):
補正予算の最新動向に備える ~案件獲得に向けた具体的なステップ~

次に、村井氏より2026年度の補正予算が近年の中でも大幅に増加されることが想定できること、どの分野においての需要が高まっているかなど、政策の動向を交えながら語られた。


その中で、実際に入札の提案書が出てきた時に「まず何をすればいいのか?」「どのようにして案件を取っていくのか?」などの、実際の案件獲得のための詳細の手順を紹介
また、案件獲得の精度を底上げする「AIの実践的な活用方法」について事例を交えながら説明いただくとともに「ODS-AI」ツールの操作を行いながら、機能や使用方法について紹介した。

ITの専門的なスキルがない方でも使いこなせる簡単なAIを ~16項目のパッケージAIで網羅 ~

実践で使用するには、操作性が簡単であることが重要と村井氏。ODS-AIの特徴を紹介した。

  • はじめから16個のプロンプトに限定され どのように使えばよいか目的が明確なので、AIに慣れていない人でも活用しやすい
  • どのように書けば入札に勝てるかをAIが調べて提案するので、入札提案書を書ける人材がいなくても作業が容易になる
  • AIが類似の文書を検索して「たたき台」を作成するので、ゼロから書くより効率的で業務改善に貢献できる

16項目の実際の操作を紹介。提案書や契約書、仕様書が5分で作成できる手順を中心に
各機能についてのデモンストレーションを行った。
ここでいくつか実施したデモについてご紹介する。

― デモ:入札提案書作成 ―

仕様書をアップロードし、提案内容の欄に社名を入力して5分待つだけで入札提案書が表示されます。

  1. AIが仕様書を見ながら「どのように書けば勝てるか」
    過去の入札提案書事例を調査・分析
  2. 提案の概要とエグゼクティブサマリー、事業の趣旨、
    範囲について入札提案書が出てくる
  3. ワードやパワポへの出力もワンアクションで完了
― デモ:契約書作成 ―

契約書の内容の欄に甲・乙の社名と詳細を入力して5分待つだけで契約書が表示されます。

  1. 数千文字のプロンプトと学習データが入っているので、
    フォームに入力するだけでAIが起動
  2. 住所、業務内容、報酬対価、契約期間など必要な要素を
    満たした上で、機密保持契約や一般的な契約書の
    「たたき台」が出てくる
  3. ワードへの出力もワンアクションで完了
― デモ:IT仕様書作成 ―

内容の欄に社名と詳細を入力して5分待つだけでIT仕様書が表示されます。

  1. AIが類似するIT仕様書を検索し、内容に合わせて書き換えて
    一般的なIT仕様書を作成
  2. 発注・受注どちらでも、IT仕様書の作成経験がなくても
    「たたき台」が作成可能
  3. ワードへの出力もワンアクションで完了

質疑応答:

参加者より寄せられた質問と回答は以下の通り。

Q1)自社の情報をこちらに入力して活用すれば効率化になることは理解できたが、自社の情報を学習させることで、競合他社に情報を渡している。見られやすくしていることにはならないか?
A1)通常のオープンAIのように自由に使われるものではないので学習するものではない。学校用AIと同様、データの取り扱いや共有がない仕様。

Q2)ログインは何台まで可能か?
A2)実際のところ複数入れる。ただ今後は複数のメールアドレスを事務局に登録頂ければ、その分だけID/PWの発行を行う予定。

Q3)AIが作った文章に誤りがないかなど、確認方法のコツがあれば教えてほしい。
A3)出てきた結果をコピーをして「文章校正」のタブから貼り付けて確認。また、「処理モード選択」を「推敲」にすればさらに文章の精度を上げることができる。「校正」と「推敲」の2つの違いは、「校正」は誤字脱字だけの修正、「推敲」は文章の中身の修正をする効果があり、どこを直したのかが最後に出る。

ただ、完璧ではなくオープンAI的なハルシネーションがある。ODS-AIはハルシネーションが少ない分、斬新なアイディアは出ないが実践的な活用を重視している。

Q4)入力履歴や解除履歴は残らないか?
A4)他の企業の人たちに一切共有しないよう、データを消す仕組みになっているので自身で2回目に入っても前回の作業データの記録が出ない仕様になっている。その点注意は必要だが、安心して使っていただきたい。


おわりに ~需要に合わせたアップデートを継続~

今後もODS正会員の皆さまのご利用に合わせた使いやすいAIツールを目指して「ODS-AI」の継続的なバージョンアップを検討いたします。

ぜひ「ODS-AI」ツールを実際に操作いただき、その利便性について実感いただければと思います。


 

会員の皆様へ

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